20240525防草シート張り・Q&A(指導員:大下穣)

防草シート張り

斜面の上側に巻いた防草シートをおき、シート押さえピンで2個所3個所刺して固定し、ピンとはった状態で下側へ転がします。下まで転がしたら下側と真ん中を両側に引っ張りながら固定し、最後に各箇所をピン止めします。

実習生からの質問(Q&A)

実習生)草が生えていたということですが、草丈はどのくらいでしたか?
大下)まだこの時期の草は背が低い状態です。春草は一回ハンマーモアで表面を砕いて細かい状態にした後、植えるところだけを草刈り機で仕上げました。おそらく(傾斜のある圃場の)真ん中から下は、わりと土が柔らかく、上の方は下方より気持ち固めになっているのではと思います。それは昔はトラクターを使って耕しており、雨が降るたびに土が下の方に流れてくること(エロージョン)が繰り返され、結果として上の方が固めになっているのではないか。しかし(不耕起・自然栽培を続けて)何年かするとその辺も変わってくるかなと思います。


実習生)(土の力が無い状態の土は)時間がたつと自然に良くなりますか?
大下)何もしなかったらしばらくはそのままでしょう。しっかり堆肥を入れ混ぜてあげれば次第にこういう土になってくると思います。自然界が1センチの土を作るのに100年かかると言われていますので、放っておけば100年後にようやくこういう形になるわけです。それを人為的に良い土の状態にするために堆肥を入れたり、緑肥を入れたりという有機物の投入作業があるわけです。

実習生)(不耕起区で)ボカシは使用しますか?
大下)使いません。使わずに去年程度の生育になったら、資材代もかからず「ガッチリ!」といった感じになると思います。

実習生)ここのエリアで不耕起を始めて何年になりますか?
大下)(私が知っているのは)まる4年目です。

実習生)前作物の残渣などが、だんだん効いているという感じはありますか?
大下)私が関わってからまだ2年目なのですが、わかりやすく言えば、サトイモの区画はとてもフカフカになっています。あと作物の組み合わせや作付けの順番をどうするかについては、来年以降に見えてくると思います。

実習生)トマトの区画では、昨年は何を作っていましたか?
大下)ここはもともとトマトでした。ここはなんとかトマトの連作で固定したいと考えています。

実習生)トマトの連作は大丈夫なのですか?
大下)教科書ではアウトです。ですが、そういう事例がたくさんあるのです。トマトを連作しているケースは、耕うんする栽培法より不耕起に近い栽培法でやっている人の方が、わりと多く見受けられます。ネコブセンチュウがついていても、なぜか知らないですけどそれなりの生育をするので、不耕起ならではの不思議な世界もあるのかなと思います。

根本)耕起区は水をやらないとだめですが、不耕起区で保水力があるので散水は不要です。その理由は不耕起区ではそれなりの土の構造を保っているからです。耕起区では耕しているので雨が降ると土が締まってしまうが、不耕起区ではそうはならず、雨が降っても表土が流れることもありません。

大下)下に雑草の根が残っており、その根が団粒構造を維持します。例えばライ麦や緑肥を入れ、その根を残しながら同様の構造を作るなど、いろいろな方法があります。


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20240525第2回実習を開催しました
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