2025年度 第4回実習が7月5日、あだたら食農schoolfarm保全農法圃場で開催されました。参加者は山形県高畠町からの見学者5名とスタッフを含め約20名。
不耕起区では鍬を用いトウモロコシ、長ネギ、サトイモ、ダイズ圃場の草の管理と土寄せ(培土)を、耕起区では5月24〜25日に定植したカボチャの苗が伸びてきたので、そのカボチャの芽かき(摘芯)と誘引を行いました。
不耕起区担当のMOA指導員 大下穣さんは培土作業について「(深く耕さなくても)表層の土を動かすことで、下層の方にも根が張りやすくなることは試験場でもデータがあり、それにより作物を育てる土の環境ができてくることがよく知られています」とその作業の大切さについて語りました。

今回の高畠町の皆さんによる視察は、同町で開催された大下さんの自然農法のセミナーがきっかけだったとの事。
高畠町では有機農業がとても盛んで、国が掲げる「みどりの食料システム戦略」に取り組む自治体として、「オーガニックビレッジ宣言」を行ったとの事です。
高畠町の皆さんに対し、事務局の根本敬さんが学舎内で本校の活動について説明し、その後、大下さんが本校指導員として関わり始めた経緯や自然農についての考えを説明し、「(自分なりに)毎回、試行錯誤しつつ、ドキドキしながら実習生の皆さんと作業しています」と語りました。
次回の実習日は8月2日を予定しています。


(現代農業 2025年8月増刊に掲載されました)
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